地獄

僕はなぜかよくわからないけど、生きることに強い執着をしている。

たぶん今まで生きていた中で1番求め続けていることだ。

死ぬのが怖いのかはわからないが、嫌なのは確実だ。

死んだらどうなるかはあまり考えないが、天国やら地獄やらはよく考える。

 

僕達が見ているこの世界は天国なのか、地獄なのか、どっちでもないのだろうか。

 

僕はここは地獄だと思う。

死ぬほどの病気に罹る人、会社の社長になって年商数億を稼ぐ人も、どうせ人は責任やら体力的限界、精神的限界やらに苦しめられている。ましてや実体も持たず自分自身にすら関係ない「情報」まで人を苦しめるというふざけた苦しみもある。

結局死ぬ苦しみも地獄だろう。ふざけてるほど苦しみは溢れている。

 

そんな気がするからこそ、今は目の前にある楽しさや幸せに感じるものは(他人を苦しめない限り)何でも貪っていいと思う。

美味い料理を身体に与え、音楽に心を許し、絵画に色彩を見出し、文学に想像を膨らませる。

何が悪いんだろうか。一瞬で姿も変わりゆく此れらのどこが虚無、フィクション、作り物なんだろうか。

 

どうせ続くこの地獄も楽しんでやろうじゃないか。

負けられない決心、生活は続いていく。