苦しみの種類

普段生活していると「辛い」「苦しい」「キツイ」という言葉が漏れることは多い。


そう思うのは至って普通のことで、人間弱音を吐かないなんていうのはほぼ不可能だ。


今回は辛さ、苦しさを考えてみる。


人生を進んでいくと誰しもが辛いと思うことがやってくる。

その出来事は人それぞれだとは思うが、僕は辛さには2種類あると考える。

「壁」と「沼」である。


「壁」はよく苦しみの代表例で登場する。

「神様はどんなに高くても乗り越えられる壁しか用意しない」

というのは啓発の常套句だ。


壁は一本の道を進もうとしたところに突然ドンと現れるイメージだ。越えることがゴールへの道程の1つである。


「沼」は道には登場しない。沼は開拓されていない自然の中に突然現れ、ハマった迷子を深い底へと陥れていく。


足掻けば足掻くほど深く沈み、体力を奪われる。ほとんどの場合助けを呼べなければ抜け出すことができない。

抜け出すことができたとしても沼にハマることはゴールへの道筋の1つではない。



あなたの辛さ、苦しさはどちらだろうか。

「壁」だと思った人は幸運である。

その辛さは確実にゴールへの道程であり、まだまだ道はその先続いている為に安心できるだろう。


対して、「沼」だと思った人は相当辛いだろう。

辛く先が見えない状況は絶望へと直結する。

それでも生き続けなければ偶然通りかかる通行人を呼び止めることができない。


抜けることができたならば確固たる意思を持って道を選ぶか、自身が開拓者となることができるだろう。


沼で鍛え抜かれた足腰で壁をぶち壊すことを考えて耐え抜くしかない。


あなたの「辛い」の一言はどれだけ重みのある言葉なんだろうか。